無精子症・精巣内精子回収法

「無精子症」でも妊娠できる可能性は皆無ではない

一昔前までは、無精子症は絶対不妊と判断されていましたが、生殖補助医療が発達した現在では、仮に無精子症であっても妊娠できる可能性は皆無ではなくなってきています。
無精子症とは射出された精液の中に精子が存在しないことを指すのですが、「射出された精液の中に精子がいない」という状態は、必ずしも「体中どこにも精子がいない」というわけではありません。
つまり、無精子症の場合でも、どこかしらから精子が得られれば、その精子を使って妊娠を目指すことが出来る時代なのです。

「無精子症」について詳しく知りたい方はこちらもご参照ください。

無精子症…だからこそ見つめよう アゾ無精子症からパパ 愛のこと・夫婦のこと・子供のこと、そして「これから」のこと

無精子症の分類

1. 閉塞性無精子症

精巣(睾丸)内で造精されているが、精路(精子を運搬する管)が閉塞していて通過できない状態のため、射出精液中に精子が存在しない状態。この状態であれば、無精子症でも閉塞部位より上流では精子が存在するので、その精子を回収できれば、これを用い妊娠を目指すことが可能となります。

2. 非閉塞性無精子症

精巣(睾丸)内での造精機能が「低下」しているか「無い」ために、射出精液中に精子が出現してこない状態(ちなみに通常精路通過障害はない)。この状態では造精機能が「低下」している場合なら、精巣内に精子は「ある」わけで、これを回収すれば妊娠を目指すことが可能となります。

精巣内精子回収法(TESE)

このように無精子症(射出精液中に精子が存在しない)場合であっても、精巣内から精子が回収可能であれば、この精巣内精子を用いて顕微授精を行うことにより妊娠を目指すことが可能となります。
精巣内から精子を回収する過程は手術となり、精巣内精子回収法(testicular sperm extraction; TESE)と呼ばれ、最初の妊娠例は1993年に報告されています。
TESEの手技も、閉塞性無精子症の場合と非閉塞性無精子症では若干異なります。
また、閉塞性無精子症の場合では、閉塞部位の上流であれば精子が回収できる可能性があります。
比較的広く用いられているのは、精巣上体内の精子を回収する方法でPESAと呼ばれる方法などがあります。

無精子症以外でも精巣内精子が用いられることがある

精巣内精子回収法(TESE)は、必ずしも無精子症のみで行われる手技ではありません。
射出精子が顕微授精に用いることができない場合(精子死滅症)や、射出精子が得られない場合(射精障害)でも応用されています。
特に逆行性射精や脊椎損傷後の射精障害では、「何とか精子を得よう」と試行錯誤がなされていましたが、現在ではTESEが主流となりつつあるようです。
また、エビデンスとなるにはもうしばらく検討が必要でしょうが、射出精子を用いた顕微授精(ICSI)を行っても繰り返し不成功となる場合にTESE-ICSIで妊娠率の改善を見たとする報告が注目を集めています。

料金について

●検査費用

染色体検査 … 28,000円(税込30,240円)
AZF遺伝子検査 … 50,000円(税込54,000円)

●男性不妊手術

精巣上体精子回収法(PESA)… 70,000円(税込75,600円)
精巣内精子回収法(cTESE)… 150,000円(税込162,000円)
顕微鏡下精巣内精子回収法(MD-TESE)
 精子回収できなかった場合 … 150,000円(税込162,000円)
 精子回収できた場合 … 350,000円(税込378,000円)

 *両側施行の場合、50,000円(税込54,000円)加算

●精子凍結

精巣上体精子凍結(初回半年分の保存料を含む)… 50,000円(税込54,000円)
精巣内精子凍結(初回半年分の保存料を含む)… 60,000円(税込64,800円)

●精子凍結更新料

半年間の保管料 … 5,000円×凍結本数(税込5,400円×凍結本数)

診療時間

日・祝
10:00~14:00 ★(注)
16:00~20:00
  • ◎ … 10:00~13:00、14:00~17:00
  • ▲ … 16:00~18:30
  • ★ … 完全予約制
    (注:休日急病診療の受け入れが可能な場合がございます。詳細はこちらをご覧ください。

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